著者が20年以上撮影し続けてきた日本全国の高校生の肖像シリーズ、ついに完結!
送料:660円(離島、沖縄、北海道:1100円)、税込5500円以上は送料無料です。
代金引換 【現金で商品到着時にお支払い】: 代引き手数料弊社負担いたします。
商品の引渡時期:ご注文受付後、3〜4営業日で発送いたします。
予約商品をご購入時に、他の商品を同時に購入された場合、納品は予約商品とおまとめして発送いたします。
お急ぎの場合は、お手数ですが、個別の注文にてご注文してください。
商品の引渡方法:お届けの日時、曜日の指定はお受けできません。お勤め先など、ご自宅以外の場所にお届け希望の場合は、ご自宅の住所・TELとお届け先の住所とTELの両方をご記入ください。
返品・不良品・キャンセルについて:返品・交換・汚損・不良品・誤送・乱丁等がございましたら、商品到着日より1週間以内に限り返品、交換が可能です。
返品期限:商品到着日より一週間以上経過しますと、返品・交換が出来ない場合がございます
予約商品:予約商品は商品発売日に弊社より出荷いたします。
天候不順や災害、交通規制の影響によって、配送不能及び配送遅延が発生する場合がございます。
配送遅延時は、発送のお知らせメールに記載されている配送会社の公式ホームページよりお荷物のお届け状況について最新の流通情報をご確認ください。
クリープハイプのフロントマン、尾崎世界観氏より推薦コメント到着!!
本書には尾崎氏が責任編集を務めた雑誌『SHABEL』がきっかけになって生まれた写真も収録されています。
自分はまだ何者でもない。
でもそれこそがかけがえのないものだと、気づいた時にはもう遅い。
撮るという呪いは、そこに残酷なまでの眩しさだけを残して、
お前は何者だと問いかけてくる。
クリープハイプ 尾崎世界観
本書は『青い光』(2006年)、『NEW TEXT』(2013年)から続くシリーズ3冊目の写真集となり、写真家 小野啓が2002年から続けてきた日本全国の高校生を被写体とした肖像シリーズの集大成です。
小野は特に高校生という限られた年代は、自分自身について懸命に考え悩むことのできる時期であり、その姿には人としての根本があると考え、このシリーズの撮影が始まりました。そこには彼ら彼女らを撮影することで、「人とはなにか」という大きな問いの答えに少しでも近づけるのではないかという思いがありました。
WebやSNSで被写体を募集し、「自分自身を写真に残したい」と願う高校生からのコンタクトを受け、地域は問わず全国へ赴く。そして、事前のやりとりで応募の動機や希望の場所をヒアリングし、彼ら彼女らからの想いを受け止めながら一枚の写真を形作る。この一連のやりとりを繰り返してシリーズは続いていきました。
20年以上、途切れなく続けられてきたこの撮影が中断を余儀なくされたのはシリーズ終盤の2020年。新型コロナウイルスの地球規模のパンデミックによってでした。
ポートレートを撮る写真家が人と会うことができない。写真家としての存在意義を根本から考えさせられるような事態になり、一時は写真を撮ることをやめようとすら思ったといいます。
そんな状況から脱し、撮影を再開するきっかけになったのもまた、高校生でした。
学校生活そのものだけでなく、多くの機会を失い、日本社会の中でもコロナ禍の影響をもっとも強く受けた存在といっても過言ではない学生たち。その状況を目の当たりにして、「このタイミングで彼ら彼女らの肖像を撮ることは、どこかの誰かのためになるのではないか」と思い、活動の再開を決意しました。そして、2022年に自粛が明けてからの約5ヶ月間、コロナ禍を経験した高校生たちを集中して撮影し、シリーズは完結しました。
取り替えようのない、一人ひとりの高校生の「肖像」と、その人物の奥にある「背景」を収めることで、「日本の風景」そのものの変遷を記録し捉えたいーー
そう願い、撮り溜められた本シリーズは彼ら彼女らのためのポートレイトであると同時に、時代のポートレイトでもあるのです。
小野啓(おの・けい)
1977年京都府生まれ。2001年立命館大学経済学部卒業。2003年ビジュアルアーツ専門学校・大阪写真学科卒業。
2002年より日本全国の高校生の肖像を撮り続け、写真集『青い光』(2006年・ビジュアルアーツ、青幻舎)を経て、『NEW TEXT』(2013年・赤々舎)を発表。その他の写真集には『暗闇から手をのばせ』(2017年・silverbooks)、『男子部屋の記録』(2019年・玄光社)、『モール』(2022年・赤々舎)などがある。
『桐島、部活やめるってよ』(朝井リョウ)、『アンダスタンド・メイビー』(島本理生)など文芸書の装丁写真も数多く手がける。
私のためのポートレイト