地域の文化施設を活用したコミュニティづくりの先進事例
今、美術館などの地域の文化施設がハブとなり、人をつなぐコミュニティづくりを行う地域連携プロジェクトへの注目が高まっている。その潮流の牽引役である東京都美術館と東京藝術大学がタッグを組み、美術館を拠点にアートを介してコミュニティを育む「とびらプロジェクト」の全貌をまとめた一冊。
コラム:
西村佳哲(働き方研究家 リビングワールド代表/とびらプロジェクト・アドバイザー)
日比野克彦(東京藝術大学美術学部教授)
森司(アーツカウンシル東京 事業推進室 事業調整課長/とびらプロジェクト・アドバイザー)
とびらプロジェクトとは?
東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト
美術館を拠点にアートを介してコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクト。広く一般から集まったアート・コミュニケータ「とびラー」と、学芸員や大学の教員、そして第一線で活躍中の専門家がともに美術館を拠点に、そこにある文化資源を活かしながら、人と作品、人と人、人と場所をつなぐ活動を展開している。東京都美術館のリニューアルオープンをきっかけに、東京芸術大学と連携し2012年に始動した。「とびラー」とは、東京都美術館の略称「都美(とび)」と、「新しい扉(とびら)を開く」の意味が含まれた愛称。
稲庭彩和子(いなにわ・さわこ)
1972年横浜生まれ。青山学院大学にて修士、ロンドン大学UCLにて修士修了。専門は芸術学、文化資源学。神奈川県立近代美術館勤務を経て、2011年より東京都美術館のアート・コミュニケーション事業を統括。共著『100人で語る美術館の未来』(慶応義塾大学出版)、監修『ペネロペと名画をみよう』(岩崎書店)等。
伊藤達矢(いとう・たつや)
1975年福島県西会津町生まれ。東京藝術大学大学院博士課程美術教育修了。博士号取得。アートプロジェクトのディレクションなど、多様な文化プログラムの企画立案に携わる。共著に『TOKYO1/4が提案する東京文化資源区の歩き方』(勉誠出版)、『ミュージアムが社会を変える〜文化による新しいコミュニティ創り』(現代企画室)等。
美術館と大学と市民がつくる
ソーシャルデザインプロジェクト
編:とびらプロジェクト
著:稲庭彩和子・伊藤達矢
□ 判型:四六判
□ 総頁:272頁
□ 製本:並製
□ ISBN978-4-86152-700-5 C0070
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