見慣れた日本橋の建築を再発見するー。建築好き必携の偏愛的マップ
江戸時代より経済・文化の中心地として栄えた日本橋は、かつて全く新しい風景を出現させた最先端の地。日本橋高島屋をはじめとし、周辺には日本橋三越本店本館、日本銀行本店本館、三井本館など、ヨーロッパに学ぶ本格的な古典主義の建築が多数残っていることからも、それは明らかです。また近年、日本橋は新たな再開発が進む街として注目されます。本書では日本橋高島屋を中心に、日本橋地域の近現代建築を取り上げます。なかでも建築の細部・装飾に焦点をあて、西洋の古典主義が日本橋界隈の建築にどのように導入されているかを徹底的に検証します。知られざる装飾の歴史をひもとき、新たな建築の楽しみ方を提案します。
五十嵐太郎(いがらし・たろう)
東北大学大学院教授。1967年フランス・パリ生まれ。1990年東京大学工学部建築学科卒業。1992年東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。2009年から東北大学大学院教授。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督を務めた。著作に『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)など多数。
菅野裕子(すげの・ゆうこ)
横浜生まれ。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院特別研究教員。博士(工学)。西洋建築史専攻。1991年横浜国立大学工学部建設学科卒、1993年同大学院修了、2006-07年フィレンツェ大学建築学部客員研究員。著書に『建築と音楽』(共著、NTT出版、2008年)、『14歳からのケンチク学』(共著、彰国社、2015年)、『READINGS: 1建築の書物/都市の書物』(共著、INAX出版、2000年)、『図面でひもとく名建築』(共著、丸善出版、2016年)、『天井美術館』(共著、グラフィック社、2019年)他
関連展示
~日本橋の建築・再発見~ 装飾をひもとく
2020年9月2日(水)〜2021年2月21日(日)
高島屋史料館TOKYO 4階展示室
装飾をひもとく
ー日本橋の建築・再発見ー
監修など:五十嵐太郎、菅野裕子
□ デザイナー:マツダオフィス(松田行正+倉橋弘)
□ 判型:A5変型
□ 総頁:168ページ
□ 製本:コデックス製本
ISBN978-4-86152-823-1 C0052
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