「源氏物語」の色彩を徹底再現
光源氏の愛した色が蘇る
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『源氏物語』では、第一帖「桐壺」から第五十四帖「夢浮橋」まで、それぞれの物語に登場する女君、男君たちが、競うがごとくに何枚も重ねた美しい衣装「襲の色目」(かさねのいろめ)を、紫式部がさまざまな人物の視点から語らせることで、日本の四季の彩りの豊さと多彩さを描写している。
染色家(故)吉岡幸雄は、『源氏物語の色辞典』(2008年刊)で、『源氏物語』五十四帖を丹念に読み解き、物語のなかで語られる色と衣裳に焦点をあて、同時に、平安時代の宮廷や寺社などの宗教提起・行政的な規定をまとめた法令集『延喜式』に記された染織と植物染についての記述を解読し、平安王朝の「襲の色目」を往時の染色法そのままに再現した。
新装再編集版となる本書には、吉岡幸雄がこだわり抜いた五十四帖の色彩図版をすべて掲載。テキストは染色と色材の解説を中心に抜粋し、掲載全文に英文を並記、美しいコンパクトサイズとして再編集を行った。『源氏物語』からの引用は、名訳「The Tale of Genji」(源氏物語 英文版 エドワード・サイデンステッカー訳)を掲載。
『源氏物語』のさまざまな登場人物たちは、どのような衣裳を身にまとい、その色の重なりにどのような心情のうつろいを込めたのか。『源氏物語』を豊かな色彩で楽しむための副読本。
本の帯より
色彩を通じて『源氏物語』に生命の息吹を通わせた名著が、十六年を経て今様に染めかえられた。
父の色に娘の色を加えたかさね色の帳の向こうに、王朝の世が匂い立つ。
橋本麻里/甘橘山美術館開館準備室長
吉岡更紗(よしおか・さらさ)
京都市生まれ。大学卒業後、ファッションブランドに勤務。2019年より「染司よしおか」六代目。奈良・東大寺二月堂の修二会、薬師寺の花会式、石清水八幡宮の石清水祭などの伝統行事に関わるほか、国宝の復元などもてがける。
吉岡幸雄 (よしおか さちお)
染織史家・「染司よしおか」5代目当主
1946年、京都生まれ。1971年、早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版の紫紅社を設立。1988年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、化学染料を使わず、植物染料による日本の伝統色の再現に取り組む。奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領の復元、東大寺伎楽衣裳を制作など、日本古来の染色法により古代色を復元。国文学、国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、2009年、京都府文化賞功労賞受賞。2010年、第58回菊池寛賞受賞。2012年、NHK放送文化賞受賞。2019年9月30日、73歳で逝去。主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
「源氏物語」五十四帖の色