
武士階級の粋で洒脱な感覚、江戸時代の色彩美を集大成したカラー配色辞典。
送料:660円(離島、沖縄、北海道:1100円)、税込5500円以上は送料無料です。
代金引換 【現金で商品到着時にお支払い】: 代引き手数料弊社負担いたします。
商品の引渡時期:ご注文受付後、3〜4営業日で発送いたします。
予約商品をご購入時に、他の商品を同時に購入された場合、納品は予約商品とおまとめして発送いたします。
お急ぎの場合は、お手数ですが、個別の注文にてご注文してください。
商品の引渡方法:お届けの日時、曜日の指定はお受けできません。お勤め先など、ご自宅以外の場所にお届け希望の場合は、ご自宅の住所・TELとお届け先の住所とTELの両方をご記入ください。
返品・不良品・キャンセルについて:返品・交換・汚損・不良品・誤送・乱丁等がございましたら、商品到着日より1週間以内に限り返品、交換が可能です。
返品期限:商品到着日より一週間以上経過しますと、返品・交換が出来ない場合がございます
予約商品:予約商品は商品発売日に弊社より出荷いたします。
天候不順や災害、交通規制の影響によって、配送不能及び配送遅延が発生する場合がございます。
配送遅延時は、発送のお知らせメールに記載されている配送会社の公式ホームページよりお荷物のお届け状況について最新の流通情報をご確認ください。
のしめ(熨斗目)とは江戸時代の武家の礼装で、胸から腰にかけての部分に絣、縞、格子の文様を、肩、裾の部分に無地の生地を用いたものです。本書は胸から腰にかけての段替りの部分の絣、縞、格子の文様を、江戸時代後期に京都西陣の織屋あるいは問屋などで見本帳として使われていたものから、948点をカラーで紹介。武士階級の粋で洒脱な感覚は現代でも配色の参考として多方面で活用されています。
※本書は、平成8年11月発行の「京都書院アーツコレクション」−『のしめ《熨斗目》江戸時代の縞・格子・絣事典』を新装本とし再販するものです。
【序文より】
のしめ(熨斗目)とは、武家及び能、狂言の装束の一種で、主として室町時代の終わり頃より絣の技術を応用して織られたものである。江戸時代に至って幕藩体制の下での武士のいわば礼装となって、熨斗目を小袖として大紋 (だいもん)、素襖 (すおう)、裃 (かみしも) の下に着用し、下には袴を着ける形で用いられた。これを特に「武家熨斗目」と呼び、上下が無地、中央が絣の〆切りの技法によって段替りに構成され、その中央に縞、格子、絣などの幾何学的な文様を織り込んだものである。平織の組織であり、文様もどちらかといえば単純なものながら、その色彩の美しさは比類なく、絣の絹織物の究極の美と言っていいほどに魅力的な衣裳で、イギリスのタータンチェックと並び東西の双璧の美である。
●目次抜粋:
・のしめ 《熨斗目》 江戸時代の縞、格子、絣
・熨斗目衣裳
・熨斗目見本帖
・縞
・格子
・絣
・絹絣の美 武家熨斗目装束について
吉岡幸雄(よしおか・さちお)
染織史家・「染司よしおか」5代目当主
1946年、京都生まれ。1971年、早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版の紫紅社を設立。1988年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、化学染料を使わず、植物染料による日本の伝統色の再現に取り組む。奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領の復元、東大寺伎楽衣裳を制作など、日本古来の染色法により古代色を復元。国文学、国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、2009年、京都府文化賞功労賞受賞。2010年、第58回菊池寛賞受賞。2012年、NHK放送文化賞受賞。2019年9月30日、73歳で逝去。主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
のしめ《熨斗目》 江戸時代の縞・格子・絣事典